久しぶりの『病気について知ってもらいたい』は歯石・歯周病についてです!
我々は小さい子供の時から「歯磨きをしないと虫歯になるよ!!」と親から口を酸っぱくして言われ、そして親に歯磨きの仕方を教わりながら毎日歯磨きをするようになっていきます。(歯磨きをサボると虫歯になり、歯医者さんに行くことに…😭)
では、犬や猫は歯磨きをしなくて良いのでしょうか??もちろん、答えは『❌』です!犬猫は口の中の環境が人間とは違うため虫歯になることは少ないと言われていますが、歯垢や歯石が非常に付きやすくなっています!
歯垢は歯磨きをしないと取れず、わずか1週間で歯石に変わっていきます。歯垢の段階であればご自宅で歯磨きをしてあげることで取ることが出来ますが、歯石になると動物病院での除去が必要になってきます💧
歯石がついたままだと、歯石に含まれる細菌のせいで歯周病を発症します。そして3歳以上の犬猫の8割以上が歯周病か、歯周病予備軍と言われています😅歯周病も早い段階で治療してあげれば歯を残してあげることが可能ですが、すごく進行してしまうと抜歯せざるを得なくなってしまいます。
下の写真は病院での実際の治療の例です。
全身麻酔下でのスケーリング+ポリッシングを行った症例
Before
After
この子は軽度の歯石の沈着の状態でしたので抜歯はありませんでした☺️
超音波スケーラーで歯石を除去した後に、ポリッシング(歯面研磨)と言われる研磨剤を用いた歯磨きを行って終了です!超音波スケーラーで歯石を除去するだけではなく、ポリッシングで歯の表面を研磨することで今後の歯石の蓄積を少なくすることが重要です🌟もちろんこの後もお家で定期的に歯磨きを継続して行く必要があります。
たかが歯石と思われがちですが、歯石は細菌の塊です。細菌が体に入り続けることで心臓病の原因になったり、糖尿病を悪化させたりすると言われています。また、歯周病の悪化で顎の骨が脆くなり、顎を骨折することもあります。この機会に定期的な歯磨きや、歯のクリーニングを考えてみてくださいね👍